グローバル・メディアソリューションからgloopsへ

今となっては、ソーシャルゲームというのは非常に幅広く知られるようになり、数多くの人に利用されるものとなってきました。それでは、このソーシャルゲームの草分け的存在であったのは、どのようなゲームだったのでしょうか。ここでは、ソーシャルゲームの黎明期において開発され、その時期を支えてきたゲームである「渋谷クエスト」の開発を行った、gloopsについて紹介します。

このgloopsという会社は、実は渋谷クエストをリリースした当時は現在とは違った社名でした。その当時はグローバル・メディアソリューションという会社であり、梶原吉広という人物が創立した広告代理店であった、というのは現在と大きな違いがある点です。現在では代表者も梶原吉広ではなく別の人物が務めるようになっていますが、間違いなくこの初期の運営に大きな影響を与えていたのが梶原吉広でした。それでは、梶原吉広はどのような方向性でもってゲームの開発を行うようにしていたのでしょうか。

梶原吉広がゲームの開発を行うに当たって重要であると考えていたのは、SNSと連携ができるような、ソーシャル性の高いゲームとして開発を行うということでした。実際に梶原吉広の開発したこの渋谷クエストは、同時にグローバル・メディアソリューションが運営していたモバイル向けのSNSであったREALとの連携が可能になっており、この両者がともに大きなポイントとなっていたのです。

梶原吉広はこのように大きな人気を集めたことから、モバイルゲームに於けるソーシャル性の拡大には大きなチャンスがあるというように考え、より多くのゲームをモバイルソーシャルゲーム向けに提供するようになりました。これがメイン事業となるようになって会社名もグローバル・メディアソリューションからgloopsへと変更されています。

こうした中で、梶原吉広とgloopsが作ってきたゲームというのは数多く存在していました。大乱闘ギルドバトルや大熱狂プロ野球カードなど、実際にやったことがあるという方も多いのではないでしょうか。こうした中で2011年11月には、運営していたゲームの総利用者数が1000万人を超えるという記録を達成しており、インターネット、ソーシャルゲーム向けのアワードも獲得するなど、ユーザー支持を集める会社としても知られるようになりました。2012年には野球応援プロジェクトを通してプロ野球開幕戦のスポンサーにもなっています。

投稿日: